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2022.05.24
コラム
ジャンパー膝とは、膝蓋腱と呼ばれる部分に炎症が起きるオーバーユース障害(使いすぎ)の1つです。
ジャンプやランニングの着地、ダッシュやストップなど、急激な動作を繰り返すことで、膝に過度な負担がかかりやすく、発症する
方が多くなります。
代表例
・バレーボールやバスケットボールなどのジャンプや着地の動作を繰り返し行う競技
・長距離歩行された方や長距離ランナーなどの選手
<症状>
膝蓋骨(ひざの皿のところの骨)の下側(膝蓋腱部)あたりに
運動後の痛み、運動時の痛み、あるいは常時痛みが生じます。
膝蓋骨の周辺を押すと痛みを感じる場合があります。
また、症状の程度は3段階に分けることができます。
・ステージ1:運動後痛むが、プレーに支障がない
・ステージ2:運動中、運動後痛むが、プレーに支障がない
・ステージ3:常に痛みがあり、プレーに支障をきたし、程度もひどい
<治療>
治療としてはまず局所の安静、すなわち運動を中止させることが一番良いのですが、中々難しいのが現実です。
膝の痛みは、どちらも膝蓋靭帯と、靭帯が付着している部分に強い負荷がかかったことによりおきます。
なので、この部分にかかる負荷をできるだけ少なくしていくことが重要です。
そこで、着目するのが、「大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)」です。
大腿四頭筋は膝蓋靭帯に繋がるため、大腿四頭筋の緊張を取り除くことで、痛みを起こしている部分にかかる負荷を軽くします。
上記でお話ししたステージ1.2では、自身のストレッチや筋力強化、サポーター使用などで痛みを軽減させることができます。
<予防>
まず、膝蓋靭帯にかかる負担を少なくするため、大腿四頭筋のストレッチングを運動の前後で必ず行なうようにしましょう。
いきなりランニングをせずに、十分にウォーミングアップをして、様々な筋肉の体温を上げていきましょう。
そうすることで、大腿四頭筋の伸展性も上がり、柔軟性を高めることができます。
また、筋力強化も効果的です。
大腿四頭筋を始め、膝蓋骨周りの筋肉を鍛えることで、ジャンパー膝を防ぐことができます。
ただし、痛みを我慢し無理をしてしまうと、予防どころか、かえって症状を悪化させてしまいます。
痛みが強い場合は、筋力強化は控えておきましょう。
いかがだったでしょうか?
今回は、スポーツ障害の1つ「ジャンパー膝」についてお話ししてきました。
次回は、ジャンパー膝と似た症状がみられる「オスグット・シュラッター病」
についてご紹介していきたいと思います。
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