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2022.06.28
コラム
スポーツをされている小中学生の皆さん
「膝が痛い。」「膝を曲げると痛い。」「スポーツしているとき膝が痛い。」など
膝の痛みを感じていませんか?
もしかしたら、「オスグット・シュラッター病(略称:オスグット病)」かもしれません。
今回は、「オスグット病」についてお話していきたいと思います。
<概要>
オスグット病は、12~15歳の成長期男子に多くみられるスポーツ障害の1つです。
ジャンプやボールを蹴るスポーツに多く発生します。
例)サッカー、バスケなど
<症状>
脛骨結節(お皿の下の骨)が徐々に突出してきて痛みとして出てきます。
ジャンプ動作や膝の曲げ伸ばし、ダッシュ、キックなどの動作で脛骨結節が
引っ張られて痛みを感じます。
場合によっては、腫れや熱、発赤(皮膚が赤くなる)を伴います。
安静時には痛みを感じることはあまりありませんが、スポーツを再開したり、
動き出すと痛みを感じます。
<原因>
成長期には身体が大きくなるために、骨の成長と筋肉の成長があります。
骨の成長するスピードが早いため、筋肉の成長が追いつかず、筋肉が張った状態で
常に動いていることになります。
オスグット病では、太ももの前面にある大きな筋肉「大腿四頭筋」が
大きく関わっています。
大腿四頭筋は、脛骨粗面と呼ばれる膝のお皿の下の骨に付着しています。
特に、大腿四頭筋の1つ、骨盤から始まる大腿直筋が通常より引き伸ばされる
ことで、柔軟性が低下します。
先程もお話しした通り、成長期では、筋が張った状態で動いているため、
過度のスポーツ活動が加わると、この大腿四頭筋から繋がる脛骨粗面に負荷が
かかってしまい、軟骨の一部が剝がれてしまいます。
<治療法>
まずは安静です。安静にして膝に負担をかけないことが一番です。
そうすることで、症状は早く治ります。
しかし、成長期真っ只中では「スポーツをしたらダメ」と
言ってしまうのは中々酷なものです。
ですので、現在行なっているスポーツの練習量を減らし、痛みの出ない範囲
の中で動かすことが大切です。
※痛みの度合によっては運動を中止します。
症状の悪化を防ぐために、運動後は酷使した部分をしっかりとアイシングして、
大腿四頭筋のストレッチをしていきましょう。
その他に、サポーター、テーピングを行うことで、負荷を軽減することができます。
今回は「オスグット・シュラッター病」について
一体どのような病気で、どのような症状が現れるのか、治療法として何をするべきなのか、ご紹介してきました。
少しでも皆様の参考になれば幸いです。
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