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2021.07.28
コラム
前回のコラムでは、「変形性膝関節症ってよく耳にするけど、一体どのような疾患なんだろう?」と
疑問に思われている皆様に知って頂きたく、まずは変形性膝関節症の概要、分類についてご紹介致しました。
今回は、変形性膝関節症の症状や治療法についてお話し致します。
<症状>
変形性膝関節症の主な症状は、膝の痛みや腫れです。
また、関節水腫(膝に水が溜まる)や、関節の変形でO脚がみられるのも特徴です。
症状は大きく分けて初期、中期、末期に分けられます。
初期:椅子から立ち上がった時に痛みがある
歩き始めに痛みを感じる。
休むと痛みが治まる。
中期:正座をすると膝に痛みがある。
階段の昇降で痛みを感じる。
末期:安静にしていても痛みがある。
歩行困難。
膝がピンと伸びない。
本症に限らず、膝関節疾患全般に当てはまりますが、大腿四頭筋の萎縮、筋力低下は必発します。そのため、階段の下りに苦戦します。
関節を構成する骨と骨が向き合う面は「軟骨」で覆われています。
軟骨はコラーゲン(膠原繊維)に富んでいて、水分を70~80%も含んでおり、関節を滑らかに動かす働きをしています。
さらにその働きをサポートしているのが、「滑膜」です。この滑膜から関節液が分泌され、軟骨が擦れ合う時の潤滑油となり、軟骨へ栄養を補給しています。この中にヒアルロン酸も含まれています。
滑膜に炎症が起きると多量の関節液が分泌されるため、膝が腫れてしまい、「水が溜まっている」と表現されます。
<治療法>
変形性膝関節症の治療法は、大きく分けて、
保存的治療(手術を行わない治療)と観血的治療(手術を行う治療法)の2つに分けられます。
変形性膝関節症の治療は、保存的治療が基本です。
一般的な保存的治療
①生活指導:膝関節への負担を減らすための指導
②運動療法:筋肉へのアプローチ
③装具療法:足底・膝装具
④薬物療法:ヒアルロン酸の関節内注入など
保存的治療は主に上記の4つに分けられ、特に初期なら①生活指導と②運動療法だけで十分に良くなります。
運動療法は、運動によって疾患や機能障害の改善、回復を図る方法です。
効果としては、次のようなものが挙げられます。
・緊張した筋肉をほぐす
・拘縮した関節可動域を広げる
・血行を促進させる
・筋の柔軟性不足を解消させる
・筋力をアップする など
このように運動療法には様々な効果があります。
また、急性期の炎症で膝に熱感や腫れがある場合、当院ではまず膝の熱を取り、腫れを静め、炎症の原因を取り除くアプローチをします。
変形性膝関節症が進行すると、痛みで足を動かさなくなります。
そうすると、膝の周りの筋力が落ち、柔軟性不足に陥り、膝に負担がかかって痛みが増し、悪循環が生まれます。
この悪循環を断ち切るために、当院では、まず筋肉の柔軟性不足を改善させる治療を行います。膝の負担が軽減し、ある程度回復したら患者様の症状に適した生活指導を行います。
治療はもちろんですが、日常生活を送る上での皆様の心掛けがとても大切です。
膝への負担を減らす生活を意識し、行動に移すことが早期予防・治療へと繋がります。
我々、大塚接骨院は全力で皆様の健康づくりをサポート致します。
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