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タナ障害(膝の痛み)

2023.01.26

コラム

皆さん、「タナ障害」という言葉を耳にしたことはありますか?
膝の痛みの原因は色々とありますが、この「タナ障害」もその1つです。
今回はこの「タナ障害」についてお話していきたいと思います。

 

<タナ障害って何?>
タナ障害は、正式名称は「内側滑膜ヒダ」といいます。
膝の内側には滑膜ヒダと呼ばれるヒダがあり、母親のお腹の中にいる胎生期に関節包(関節を覆う袋)が作られていく中で、ヒダも一緒に作られます。

生後退化していきますが、約半数の人に残存しているといわれています。
ですが、一般的に原因となる滑膜ヒダは正常な構造とされています。

この滑膜ヒダが膝蓋骨(膝のお皿の骨)と大腿骨の間で何度も挟まり、炎症を起こし痛みとして出てきます。
膝の曲げ伸ばしを繰り返すスポーツやジャンプ動作などで起きやすいのが特徴です。

 

<症状>
・膝の曲げ伸ばし時に引っかかり感がある
・正座した時に痛みがある
・階段の上り下りで引っかかり感や痛みがある
・膝の曲げ伸ばしで「パキン、ポキッ」とクリックした音がする
・膝の重だるさを感じる
・膝蓋骨(膝のお皿の骨)の内側の下にある滑膜ヒダを押すと痛みがある

 

 

<治療>
①安静  
まずは安静を心掛けます。
大抵の場合は、運動量を抑えて安静を保っていれば、タナ(滑膜ヒダ)にかかる負担が減り、炎症も徐々に引いてきます。
     
運動を続けてしまうと、重症化してしまう可能性があるため、注意が必要です。

②アイシング 
熱感や腫れなどの炎症症状がある場合は、湿布や氷を使って患部を冷やしましょう。

<局所冷却法>
1)ビニール袋やアイスバックに氷をたくさん入れ水を入れます。
2)水だけを捨てます。
3)氷のみになった袋を患部に直接あて冷やします。(20~40分)
※氷や保冷剤だけで冷やすと凍傷の原因になります。

③ストレッチング
大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の柔軟性不足によって、膝蓋骨の動きが悪くなり、滑膜ヒダが挟まりやすくなります。

膝関節の柔軟性を高めるためにも大腿四頭筋のストレッチングを取り入れていきましょう。

 

 

いかがだったでしょうか。        このタナ障害は競技スポーツされている方やランニングされている方に起こりやすいため、しっかりとした予防や治療が必要です。                                                          予防の場合は、大腿四頭筋のストレッチングだけでなく、大腿四頭筋の筋力アップを入れるのも良いでしょう。
その際は無理のない範囲で行いましょう。

 

 

参考文献
1)田中 智哉ら:両膝痛に対して膝タナ障害と診断された20 代男性 ─生物心理社会モデルによる評価と痛みの神経生理学的教育を中心とした理学療法の実施─ 2021,48 巻 1 号 87-94

2)中西 克之ら:膝蓋内側滑膜ヒダのMR imaging 日本医放会誌:1992-12-25 52(12),1647-1652

 

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